...火の番などを召し連れて...
芥川龍之介 「忠義」
...『二た晩つゞけて火事があつたからつて急に火の番をしたつて...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...火の番の、常爺(つねじい)が、両方の耳で、たしかに、そいつを聴いたよッて、蒼(あお)い顔をして、此(こ)のおいらに話したんだ...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...・はれてひつそりとしてみのむし・火鉢ひとつのあたゝかさで足る・なむからたんのう御仏の餅をいたゞく・ふくらうはふくらうでわたしはわたしでねむれない・汽車のひゞきも夜あけらしい楢の葉の鳴る・火の番そこから遠ざかるふくらう二月十四日今日は旧のお正月です...
種田山頭火 「其中日記」
...村の真中(まんなか)の火の番小屋の錠(じょう)をあけて消防道具を持出し...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...共に夜番や火の番の類(たぐい)ではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...五使い走りや火の番をしている与三松という中年男は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...時候(しゆん)外れの火の番を置き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの火の番の喜三郎?」「野暮な聲を出すなよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの火の番の喜三郎?」「野暮な声を出すなよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...火の番の拍子木が通つて間もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火の番の拍子木が通って間もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...町内の火の番の太鼓が鳴つて居ましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お種さんは一体どんな風にして殺されたのですか」「最初に見つけましたのは古川町の火の番なのでござりますげな...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...今対岸葛西の村を廻る火の番の拍子木が冴えて聞えて来る...
山本周五郎 「青べか日記」
...火の番小屋は油障子があいており...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...火の番の柝(き)の音が遠く冴えて聞えた...
山本周五郎 「寒橋」
...火の番の柝の音が冴えて聞えた...
山本周五郎 「寒橋」
便利!手書き漢字入力検索