...その下から濛々と夜目にも白い煙が渦を卷いて...
芥川龍之介 「地獄變」
...濛々(もうもう)と渦巻く煙の中に...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...濛々(もうもう)と外から吹きこんで来ます...
芥川龍之介 「妖婆」
...」濛々(もうもう)たる砂塵を捲き立てて走りすぎるバスの窓から首だけ出して言葉を投げてよこしたのは...
犬田卯 「錦紗」
...濛々としらみわたって降る雪にとざされ...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...その廣い傾斜地を濛々と匍ひ上る...
田畑修一郎 「南方」
...谷間という谷間には濛々(もうもう)たる霧がたちこめていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...木立ちや建物に淡い濛靄(もや)がかかり...
徳田秋声 「足迹」
...まだ朝濛靄(あさもや)が深く...
徳田秋声 「足迹」
...ひとむらの殺気が濛々(もうもう)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...濛々(もうもう)と湯気の立つやつを床(ゆか)の上に放り出す...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...護摩の烟(けむり)は濛々(もうもう)と壇をこめて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だがもつと驚いたことには其處の空氣はまるで煙で一ぱいになつてゞもゐるやうに濛々としてゐるのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...動悸(どうき)を昂(たか)めた人々のいきれが濛々(もうもう)としていた...
本庄陸男 「石狩川」
...もう峠の頂きに立つて国境ひの山々などを見渡すと霞みが低く濛つと煙るやうに棚曳いてゐた春になつてからのことです...
牧野信一 「舞踏会余話」
...濛濛(もうもう)と渦巻く煤煙(ばいえん)と...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...霧か軍馬か濛々(もうもう)たるものが山上からなだれて来る...
吉川英治 「三国志」
...戦煙濛々(もうもう)で...
吉川英治 「新・水滸伝」
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