...一足(そく)跳(と)びに濃(こ)く鈍(にぶ)い物質(ぶっしつ)の世界(せかい)へ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...胡瓜がしつかりつかんでゐる番茶濃きにもおばあさんのおもかげ・柿の花のぽとりとひとりで・てふてふうらからおもてへひらひら街が灯つた青葉を通して遠く近く入浴して心気颯爽...
種田山頭火 「行乞記」
...その不安な空気を更に濃厚にした...
豊島与志雄 「電車停留場」
...それに水の色が妙に濃く碧玉色に澄んでゐて...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...「日本国民の悠久知るべからざる太古時代より相伝えたる信念は、我国民は、同一種族にして、其の総本家たる皇室を以て、君主と戴き、別家分家、数多に別れて、各一部族を為し、其の族長を奉ずるも、各族長は、共に皇室を中心として、君臣の義を弁ずるが故に、其の関係は、極めて濃厚なり、此を以て、皇室と人民とは、宗支父子の縁故ある上に、君臣主従の義を兼ねたるものなりと信じ居れり、再言すれば、日本国民は、悉く皆な皇室の本たる神の子孫にして、一家族の集りなり、而して其の政体は父権政治なり、故に人民は、皇室に対しては、絶対に服従の義務あるものなりと信ずるなり、之を国体の因りて以て基く所の本義となす...
蜷川新 「天皇」
...何んとなく祕密の影の濃い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...情愛の濃やかな女房振りです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早く濃くなるようにと...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...酔眼で見るせゐか、遠近の調子が、まるで映画の速度のやうに、眼の前でゆき子の顔がゆれて、濃く淡く見える...
林芙美子 「浮雲」
...いちど抹殺して架空の人物としてしまった大江春泥をひっぱり出してこれに濃厚な嫌疑を向けている...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...越後高田附近や信濃松本近傍でも見られたことが「虫倉日記」や「信州丁未茶談」に書いてある...
武者金吉 「地震なまず」
...美濃の「書院」、土佐の「仙貨」、武蔵の「細川」、常陸の「程村」、似てゐるやうで似てはゐない...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...吾人は濃情なる父と子が幼孫を傍らに侍せしめて往事を語り悲喜交(こも/″\)至れるの状を想見して彼等の為に祝せずんばあらず...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...絵筆で描いたように濃く長くて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...かくて、刻々と、暮色は濃くなり、長江の波音もただならず、暖風しきりに北へ吹いて、飛雲団々、天地は不気味な形相を呈していた...
吉川英治 「三国志」
...行くての美濃路は――不破(ふわ)...
吉川英治 「私本太平記」
...美濃守も、山県、原、小山田たちの宿将も、恥かしいような心地に打たれた...
吉川英治 「新書太閤記」
...美濃守秀長へ下された御書面を拝見し...
吉川英治 「新書太閤記」
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