...いろいろ澪の話をした...
芥川龍之介 「海のほとり」
...まなぶたはれて即ち涙を澪してはたほこに止っている...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...あるいは澪標(みおつくし)のごとく...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...これを源氏の「院より御気色あらむを」(澪標)などと云う用法とは見事に異ったものである...
中井正一 「言語は生きている」
......
中原中也 「山羊の歌」
...そのくせポトポト澪(こぼ)れるような艶(なまめ)かしさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...石沢閑斎に娘が一人ある、お澪と言って、十八だが、これは滅法(めっぽう)可愛らしい娘だ」「その通りですよ、親分」「同国の誼(よし)みで、石沢閑斎と周助、身分は違うが昵懇(じっこん)にしているから、お澪はときどき周助のところへ遊びに行く、――そのうちに、つい、お隣の魚屋――若くて威勢がよくて、男っ振りのいい、伝吉と懇意になった」「ヘエ――、そいつは知らなかった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たった一人つくねんとしている娘のお澪に逢っていろいろ訊いてみましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ワケのある事だろう」「奉公をしろと――」お澪は涙の隙(ひま)にこれだけの事を言うので精一杯でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親身も及ばぬ深切にしてくれやした」「お澪との仲を取持ったのも周助かい」「取持ったというわけじゃありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お澪は父親を怨み抜いている」平次の想像は一つの無理もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――お澪さんには養い親だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水車の翼に叩かれた水煙りが澪々と窓掛けに降りかゝつて...
牧野信一 「剥製」
...また澪標(みおつくし)のツクシである...
柳田國男 「地名の研究」
...難波の津の澪標がこれを証明する...
柳田國男 「地名の研究」
...「おらあ五番の澪木なんぞに近よったこたあねえ」と船長は答えた...
山本周五郎 「青べか物語」
...どういうわけでお宅で会っているんですか」「その澪(みお)の伝兵衛が...
吉川英治 「春の雁」
...ぽろりと一つ澪(こぼ)れ出た...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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