...静(しずか)に揺って動く流の音に漾(ただよ)わされて...
泉鏡花 「遺稿」
...放浪の陰の漾(ただよ)った...
泉鏡花 「浮舟」
...漾人(ようじん)主催...
高浜虚子 「五百五十句」
...『漾虚集』本屋より既に献上仕り候やちょっと伺い候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...あまつさえそこに往来する王様の姿もが共にあい漾映して真の動ける十万億仏土を顕現したるがさまであったという...
中井正一 「うつす」
...一つの仮象の中に閑暇の中に漾游している...
中井正一 「物理的集団的性格」
...漾(ただよ)いつつある...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...漾(ただよ)わす黒髪を雲とながして...
夏目漱石 「草枕」
...是も全く十七八の別嬪の祟と思ふ御用心三五七明治三十九年五月二十六日 午後三時―四時 本郷區駒込千駄木町五十七番地より廣島市猿樂町鈴木三重吉へ拜啓漾虚集が出來ました一部あげます...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...書齋をかへる時は大騷ぎ中川先生と今一人を手傳にたのみたいと思ふ 艸々不一六月六日金三重吉樣三六六明治三十九年六月十九日 午後六時―七時 本郷區駒込千駄木町五十七番地より廣島市猿樂町鈴木三重吉へ 漾虚集の誤植御報知難有候三版には大分正さねばならぬ...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...彼はそこの家に漾(ただよ)う空気の異状さに感づいた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...がしかし清二は彼の顔に漾う苦悶(くもん)の表情をみてとって...
原民喜 「壊滅の序曲」
...函から喰(は)み出た玉葱(たまねぎ)があたりに漾(ただよ)っていた...
原民喜 「夏の花」
...山の端には赤く濁った雲が漾(ただよ)っていた...
原民喜 「廃墟から」
...おおらかな感銘の漾(ただよ)っているのも束(つか)の間(ま)で...
原民喜 「冬日記」
...他の火は水平に連(つらな)りて蕩漾(とうよう)するも...
武者金吉 「地震なまず」
...諏訪湖水面漾々たり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...部屋の中に漾(ただよ)うている桃色の光りを白眼(にら)みまわした...
夢野久作 「白菊」
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