...指の先の鍵盤から湧き上がる快い楽音の波に包まれて...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...清冽(せいれつ)な空気が鼻腔(びこう)から頭へ滲み入ると同時に「秋」の心像が一度に意識の地平線上に湧き上がる...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...祭のかがり火のようで、一面真っ赤に燃えるに至っては、目にしたものの雄大さに逃げる一行の心も癒され、力も湧き上がる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...陸から見ると江の島が泡の中へ湧き上がるやうな恐ろしい景色でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...陸(おか)から見ると江の島が泡の中へ湧き上がるような恐ろしい景色でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...湧き上がるような怪奇な手振りで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ときどき湧き上がる涙を拭いているのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...新に湧き上がる悲しみに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...湧き上がる忿怒(ふんぬ)に燃えるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰が一體?」平次は身内に義憤の湧き上がる心持でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...フ」湧き上がるやうな笑ひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私の神経は永遠に湧き上がる不快感と苛立ちの源だ...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...実に驚くべき速さでむくむくと湧き上がる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...湧き上がる興味を抑えきれなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...そしたらしゃんとなるぜ」一瞬サトーリスは湧き上がる怒りを抑えているようだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ベリントン大佐は湧き上がる怒りをぐっと抑えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...どっと笑いが湧き上がると同時に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...柔らかい若葉の豊かな湧き上がるような感触は...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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