...そこで西の外(ほか)に検事が附添って帰ることになり...
海野十三 「恐怖の口笛」
...或いは海岸の岩穴に女の主従がひたと寄り添って浪の音を聞きつつ仮寝して...
太宰治 「新釈諸国噺」
...附き添って来た家族の者を...
太宰治 「HUMAN LOST」
...今迄にも幸子の代りに貞之助が附添って行った例があるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...法師丸には桐生家から附き添って来た補佐役の侍がいて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...庸三に寄り添って歩いている葉子はとかく神経的な感傷に陥いりがちで...
徳田秋声 「仮装人物」
...附添って来た村役人の老巧らしいのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...屋台店に添って雪の中を田原町の方へ歩いて行った...
林芙美子 「帯広まで」
...母方の叔父(おじ)である頭(とうの)中将や蔵人(くろうど)少将などが青摺(あおず)りの小忌衣(おみごろも)のきれいな姿で少年たちに付き添って来たのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...突然岡田の左に引き添って歩いていた石原が...
森鴎外 「雁」
...つッと浪人の傍に寄り添って...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...式が済むと直ぐに倚り添って...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...附き添って行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...弦之丞の影に添って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その人に寄り添ってくる道づれは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...まだ悪縁も切れずに連れ添っているお甲のほうも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わしの蔭に添って付いて来い」「しかし...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...玉枝は、柳の樹から柳の樹を縫って、美しい水禽(みずどり)のように、河に添って、すばやく、走りつづけた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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