...利根川に添っていたる処に温泉がある...
石川欣一 「山を思う」
...そこに附き添っていてくれた兄の顔を懐しげにじっと見入った...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...或いは海岸の岩穴に女の主従がひたと寄り添って浪の音を聞きつつ仮寝して...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私は浜田のうしろの方に彼女が寄り添っているかと思って...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...その後ろに学界の長老たちが影のように附き添って歩いていた...
寺田寅彦 「柿の種」
...そういう生徒に附き添って来ていた母や姉たちが他にもあったけれど...
堀辰雄 「幼年時代」
...船ははとばの棧により添って行った...
本庄陸男 「石狩川」
...わたしは羊歯のなかを通りぬけて河に添って『楊(やなぎ)の谷』に下りて行った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...年月に添って感謝の心が深くなるばかりであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...光る未来のある桐壺の方の身に添って進退する実母夫人は幸運に恵まれた人と見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...太郎は傍(そば)に引き添って...
森鴎外 「百物語」
...つつましく寄添って朝霧のなかを西へ旅立つ二人...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...石垣に添って河の中へ落し入れた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...そのうちに付き添っていたお作が濡れ手拭で...
夢野久作 「斜坑」
...式が済むと直ぐに倚り添って...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...自分は主人に添って...
吉川英治 「新書太閤記」
...内蔵助のそばへ寄り添って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...それに添ってよれてゆく一つの影...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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