...彼女は深奥な考えを持っている...
...その小説は深奥なテーマを扱っている...
...深奥な知識を身につけるためには努力が必要だ...
...深奥な世界には想像を超えるものがある...
...彼の言葉には深奥な意味が含まれていた...
...マルクスその他の深奥な生活原理を理解してくるかもしれない...
有島武郎 「宣言一つ」
...調べ出すといよ/\深奥(しんおう)で分りにくゝなるばかりである...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...かうした境は一にかゝつて深奥幽邃(しんおういうすゐ)な心理にあるのであると思ふと...
田山録弥 「孤独と法身」
...私はこの分冊では特に交換の数学的理論を深奥な方法に拠って解説しようと努めた...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...マヂニーの淵博深奥なる哲学的識力...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...深奥なる魂のあらゆる不可思議...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...みずからの深奥の中にひそむ調和に対する衝動の確認にほかならない...
中井正一 「絵画の不安」
...山も谷もますます深奥の感を加える...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...万物流行の理の深奥には...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...哲学書から拾った「深奥な言葉」の羅列を業とする人が...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...なおその論鋒の鋭利と思想の深奥なるとに就ては識者間に名著として認められ...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...他にもっと深奥(しんおう)な詩情の本質していることを...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...生命の最も深奥な秘密に触れてゐるところの...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...哲理深奥にして際涯(さいがい)なきが如き処大(おおい)に我心を牽(ひ)きたるなり...
正岡子規 「病牀譫語」
...どれ程それを自らの深奥にある愛に対して愧じ...
宮本百合子 「偶感一語」
...これはあなたに大変意外? そうではないでしょう? そしてこういうことは何か極めて人間生活の優しい優しい深奥にふれたことであって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こんな深奥な理論などは皆目わかるはずがない...
山本実彦 「十五年」
...然(しか)れ共眼を北方越後に注(そそ)ぐに一望山脈連亘(れんたん)し其深奥なる又利根に譲(ゆづ)らざるなり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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