...淡紅色(ときいろ)の襖がスイと開いて...
石川啄木 「菊池君」
...平淡な叙述の内に一道の寂しい情調が漲(みなぎ)って居る...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...最後に別れた日の翌々日出した手紙の文句も冷淡で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...淡紅(うすあか)の光の波のてりかへし...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...正腹は淡島姓を継ぎ...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...紅葉が淡島寒月(あわしまかんげつ)にかぶれて「稲妻や二尺八寸ソリャこそ抜いた」というような字余りの談林風を吹かして世間を煙(けむ)に巻いていた時代であった...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...その澄みきった淡い色は...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...曉鐘成編「淡路國名所圖會」その他を調べて二三準備をするにとどめた...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...然らば西宮産所の百太夫に擬せられる傀儡子が淡路の産所を目ざして出て來たのも偶然ではなく...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...もつと濃淡の影をつけたり...
田山録弥 「三月の創作」
...遠くの愛宕(あたご)から西山の一帯は朝暾(あさひ)を浴びて淡い藍色(あいいろ)に染めなされている...
近松秋江 「黒髪」
...無いかの淡青い痣の痕であった...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...私は淡い哀愁に似た気持ちを懐いて...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...小劇場の帰り月淡き震災後二年の築地河岸で...
正岡容 「わが寄席青春録」
...頭はアツサリした束髪(そくはつ)に白(しろ)いリボンの淡白(たんぱく)な好(このみ)...
三島霜川 「虚弱」
...梅玉がかうした冷淡な芝居の傍観者だつたのは...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...以上多少の遺漏や、濃淡はあるが、これら二十有余枚の挿絵によって、工藝の本質を明確に伝え得るなら幸(さいわい)である...
柳宗悦 「工藝の道」
...いかにも淡々として...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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