...完全に火が消されると...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...歌に依ってこの当面の気まずさが解消されるだろうという事と...
太宰治 「親友交歓」
...仮にこいさんが僕との婚約を解消されるつもりとしても...
谷崎潤一郎 「細雪」
...風がもっともっと強くなればすべての火事はほんとうに「吹き消される」はずである...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...その異同がいつも自働的に打ち消されるような条件の備わった場合だけが主として取り扱われて来た...
寺田寅彦 「備忘録」
...だからと云って権利は事実なのでもないし事実へ解消されるのでもない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...消される者は一人もなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...摺交(すれちが)う舟の唄または岸の上なる見世物小屋の騒ぎにも打消されるほどな静(しずか)な声で...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...二つの灯のうち一つが消されると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...床の照明が消されると...
久生十蘭 「金狼」
...その火焔の消される時とてはなく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...僕の声が消されるもんですか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...その際自己は拡散し解消されることなく...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...主体が環境から規定されながらそれに解消されることなく主体として自己を維持し得るのは技術によってである...
三木清 「哲学入門」
...ああちゃんのキィーキィ声がかき消される始末で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いずれこの真実さえ皆から揉み消されるであろうと寂しむ響きが流れていた...
横光利一 「旅愁」
...――だが自分の胸には依然T新聞社時代の痛い批判が消されることなくそのまま自省(じせい)のうちに残っていた...
吉川英治 「親鸞」
...実は言い消されるようなことが多いのに...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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