...人の心の最も浮き立つ季節である...
伊藤左千夫 「春の潮」
...平生ならばいかにも心が浮き立つような景色でありながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...おれの心の浮き立つように...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...くっきり白く浮き立つ繃帯をして...
直木三十五 「南国太平記」
...踏みしめる足許もなんとなく浮き立つように感じ...
中里介山 「大菩薩峠」
...相も変らず浮き立つ福松の調子に乗らず...
中里介山 「大菩薩峠」
...細い静脈の毛管が浮き立つてゐる...
林芙美子 「晩菊」
...座が浮き立つはずもない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...幸福と平和とに浮き立つ時も...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...親しい友達にでもはなすやうに浮き立つた...
牧野信一 「好日の記」
...」と浮き立つた...
牧野信一 「好色夢」
...彼は浮き立つた連中とローランドの店へなど赴いて...
牧野信一 「サクラの花びら」
...そして緩漫に……」などゝ浮き立つてゐた...
牧野信一 「タンタレスの春」
...にわかに浮き立つようなシャギリの囃子が聞こえてきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...一層美しさが浮き立つようよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...矢代は眼がさめても一向に浮き立つ気持ちも起らなかった...
横光利一 「旅愁」
...いま少し自分も浮き立つべきだと思ったが...
横光利一 「旅愁」
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