...オーケストラはすでに曲を替えて心も浮き立つような...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...と皆が指折(ゆびおり)数(かぞ)えて浮き立つ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...くっきり白く浮き立つ繃帯をして...
直木三十五 「南国太平記」
...何とも知れず心の浮き立つ折から...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...凡ての物の色が黄昏(たそがれ)の時のやうに浮き立つて来るので...
永井荷風 「花より雨に」
...踏みしめる足許もなんとなく浮き立つように感じ...
中里介山 「大菩薩峠」
...相も変らず浮き立つ福松の調子に乗らず...
中里介山 「大菩薩峠」
...人々の浮き立つ心と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...線路添ひのこのホテルは浮き立つやうに震へた...
林芙美子 「暗い花」
...気が浮き立つのということはあるまい...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...雲霞(うんか)の如く詰めかけた群衆を前にして楽隊(ジンタ)が浮き立つような調子で...
久生十蘭 「魔都」
...ひとりでに心が浮き立つた...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...もと/\御維新(ごいつしん)の時に……」「さうとも/\!」英則は胸を叩いて浮き立つのであつた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...そして緩漫に……」などゝ浮き立つてゐた...
牧野信一 「タンタレスの春」
...にわかに浮き立つようなシャギリの囃子が聞こえてきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...信二は浮き立つような心で思っていた...
山川方夫 「その一年」
...矢代は眼がさめても一向に浮き立つ気持ちも起らなかった...
横光利一 「旅愁」
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