...朝早くだと水売舟といふのが此の古江に浮かむさうだ...
高濱虚子 「古江」
...中流に浮かむの人に向かって川の形勢を問うも...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...自分たちだけには単なる「あのこと」でいっさいの経過が明らかに頭に浮かむせいか...
夏目漱石 「手紙」
...永劫浮かむ瀬なきものと信ぜられている...
穂積陳重 「法窓夜話」
...両手を頭の上に組んで向う向きに立って草原の涯(はて)に浮かむ朝の雲を見ている...
夢野久作 「暗黒公使」
...知られてならぬ場合に限って特別にハッキリと心に浮かむものであります...
夢野久作 「鼻の表現」
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