...事件に関係浅からぬ三谷青年であったのか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...契りの程も浅からぬ者共であったから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...彼が生涯において浅からぬ関渉(かんしょう)を与えたりき...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...あの時の浅からぬ因縁は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ウィリアムが日毎夜毎に繰り返す心の物語りはこの盾と浅からぬ因果の覊絆(きずな)で結び付けられている...
夏目漱石 「幻影の盾」
...こういう気持で愛情を抱いている兄や何かとの生活のつながりということについても浅からぬ思いを抱きました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...特に農業経済と関係の浅からぬものを説いてみるならば...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いろいろな縁故(えんこ)から旧交浅からぬ間であった...
吉川英治 「黒田如水」
...浅からぬ家系でございまする」「新田...
吉川英治 「私本太平記」
...浅からぬ所縁(しょえん)のあいだではなかったか」「母は日野家から輿入(こしい)れされたお方にちがいありません」「そうだったなあ...
吉川英治 「私本太平記」
...浅からぬ御縁でもある...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひとえにみな蘭丸の君寵(くんちょう)浅からぬためといってよい...
吉川英治 「新書太閤記」
...その方面にも日頃から浅からぬ修養のあるところを洩らして...
吉川英治 「新書太閤記」
...元々浅からぬ旧縁の仲だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...まことに浅からぬ仏縁のある者」「悪を懲(こ)らし...
吉川英治 「親鸞」
...浅からぬ間であったことが窺(うかが)い得られる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...中院中将(ちゅういんちゅうじょう)などとも浅からぬ姻戚(いんせき)の仲であった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...斎藤家との浅からぬ由来などもよく分って来たのであるが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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