...十 洛陽モハメット教の客桟の窓は古い卍字の窓格子の向うにレモン色の空を覗かせている...
芥川龍之介 「雑信一束」
...舞(まい)も洛中に並びないが...
芥川龍之介 「俊寛」
...広い洛陽の都の中にも...
芥川龍之介 「杜子春」
...京洛の天地に彼が名乗りかけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...話が少し後戻りをして洛北岩倉村へ帰るのでありますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「大洋の寵児」のシナリオ持参来洛...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...洛陽育ちの役人や将軍のうちには...
吉川英治 「三国志」
...――とは知らず、洛陽を突破して、殺到した郭(かくし)、李(りかく)の聯合勢は、その前方に、思わぬ大軍が上って来るのを見て、「はてな?」と、眼をこすった...
吉川英治 「三国志」
...――洛陽大乱の折...
吉川英治 「三国志」
...「なんだろう?」曹仁は、洛中の邸から、すぐ内府へ急いだ...
吉川英治 「三国志」
...洛中では吉田の神護院に宿借(やどかり)いたしておるので...
吉川英治 「私本太平記」
...かつての忍び上洛の頃...
吉川英治 「私本太平記」
...もし飯を食ってなどいる間に、洛中の尊氏、直義が大挙してこれへ来たら、三井寺の一勝も、またたちどころに水の泡となる...
吉川英治 「私本太平記」
...尊氏はさしずめ洛内の留守においた佐々木道誉らの兵が...
吉川英治 「私本太平記」
...洛中洛外の警備に...
吉川英治 「新書太閤記」
...洛外へ向ってひたすら道を捗(はかど)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...(吉水の上人に――)と、心は焦心(あせ)るし、(洛中では、どう噂しているか、同門の人々に、何か迷惑はかかっていないか)と、案じぬいて、どうかして、一刻もはやく山を――と降りる道を窺(うかが)うのであったが、どの道にも、捕吏の影が立っていて、うかつに里へ出て行ったらたちまち捕われてしまうことはわかりきっていた...
吉川英治 「親鸞」
...洛中の民は信じていた...
吉川英治 「平の将門」
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