...彼女は最近、沈鬱な気分が続いている...
...彼の詩には沈鬱な雰囲気が漂っている...
...あの映画は沈鬱なストーリーだった...
...彼は沈鬱な表情で話を聞いていた...
...結婚式の前日になって、彼女は沈鬱な気分に陥ってしまった...
...水は沈鬱に濁っている...
寺田寅彦 「異郷」
...室の重々しい薄闇(うすやみ)をいっそう沈鬱(ちんうつ)になしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...黒鉛のような夕暮の色が沈鬱(ちんうつ)にし...
中里介山 「大菩薩峠」
...雨と雹(ひょう)とを伴って吹荒(ふきすさ)む沈鬱(ちんうつ)な八月であった...
中島敦 「光と風と夢」
...絶(た)えず只(たゞ)憔悴(せうすゐ)しつゝ沈鬱(ちんうつ)の状態(じやうたい)を持續(ぢぞく)した...
長塚節 「土」
...平次は次第に沈鬱(ちんうつ)になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...狭山は沈鬱なようすでゆっくりと顔をあげると...
久生十蘭 「海豹島」
...十一日(第七日目)筏の上には沈鬱な気分が漂っていた...
久生十蘭 「海難記」
...依然たる沈鬱な口調で...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...熱情と沈鬱をあらわしている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...保羅は、時々、先生のところへやって来ては、沈鬱な、典雅(エレガント)なようすで、エリック・サティやダリウス・ミヨオやオーリックなどを弾いていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...天地の間の沈鬱なようすは一層ひどくなった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...七月から又前とは少しも変らない沈鬱(ちんうつ)そうな様子で建築事務所に通っていた都築明が...
堀辰雄 「菜穂子」
...一体あの沈鬱なような態度は何に根ざしているだろう...
森鴎外 「百物語」
...支那の貴人の家の静かな男女(なんによ)の挙止応対が全(まつた)く沈鬱(メランコリツク)な気分を舞台に漲(みなぎ)らせた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...沈鬱な面を俯向け勝ちに...
吉川英治 「剣難女難」
...かれの沈鬱(ちんうつ)はそこにある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...沈鬱な少女になって了(しま)いましたが...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
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