...いまちょうど退汐時(ひきしおどき)...
泉鏡花 「怨霊借用」
...汐焼した顔は、赤銅色(しゃくどういろ)だ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...汐田は私とむつまじい交渉を絶ってから三年目の冬に...
太宰治 「列車」
...汐田がテツさんを國元へ送りかへした時のことである...
太宰治 「列車」
...地殻潮汐(ちょうせき)や地震伝播の状況から推定さるる弾性分布などがわずかにやや信ずべき条項を与えているに過ぎない...
寺田寅彦 「地震雑感」
...血汐にまみれ汚されて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...希望沖の汐風吹きあれて白波いたくほゆるとき...
土井晩翠 「天地有情」
...夕風と夕汐のこの刻限を計って千石積(せんごくづみ)の大船はまた幾艘(いくそう)となく沖の方から波を蹴(け)ってこの港口へと進んで来る...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...これは浅草(あさくさ)の岸一帯が浅瀬になっていて上汐の流が幾分か緩(ゆるやか)であるからだ...
永井荷風 「夏の町」
...宮川と汐合川(しおあいがわ)の流れ出したところが長く洲(す)になっていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この潮時を別当汐(べっとうじお)と名づけるようになったという話がある」お前たちより犬の方が思慮もあり...
中里介山 「大菩薩峠」
...うなばらにただよう屍根株のひげ根の波よせてにおう におう汐(しお)ざいの遠鳴り波がしらみな北にむく...
林芙美子 「新版 放浪記」
...さうか――さうだ汐干で遭つた...
牧野信一 「村のストア派」
...また初(はじめ)に「藻汐(もしお)焼(や)く」と置きしゆえ後に煙とも言いかねて「あまのしわざ」と主観的に置きたるところいよいよ俗に堕(お)ち申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...光子(てるこ)の御方だけは今にもそこへ流れる血汐を...
吉川英治 「剣難女難」
...甲賀世阿弥の血汐とぎらん草の汁に染まって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...汐入(しおいり)から日本橋へゆく道は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...『汐(しお)くみ』とか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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