...水浸しなんですから...
泉鏡花 「浮舟」
...数日間水浸しになっていたとか言う様な屍体では...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...以前は洪水のために稲作が水浸しになっても...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そこの低い土地および近くの9番地を悪臭の水で水浸しにした...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...いきなり入口に置いた洗面器を蹴飛(けと)ばしてそこら一面水浸しにした...
橘外男 「葛根湯」
...全身ポケットの中までも水浸しになった死後のことをおもんぱかったのであろう...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...此通り水浸しにされては堪らぬから村では村債を起して借金をして自から堤防を築かうと云ふ考を起させる...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...ただ学校の周囲が悉(ことごと)く水浸しになってしまい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...着物の裾を水浸しにしたりして...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...河向いから池までの熊笹を切開いた路はぐしょぐしょに水浸しになって歩きにくかった...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...水浸しになった茶の間の畳をせっせと拭(ふ)いていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...水浸しになった涼み船は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ずつぷり水浸しになつて来た...
林芙美子 「浮雲」
...水浸しにあつてゐるやうだ...
林芙美子 「浮雲」
...一面の萱葦原(かやあしはら)で長雨の後のことだからところどころ水浸しになり...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...たちまち水浸しの肺腑を侵してくるその歌声...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...「大砲(おおづつ)で権現堂の堰を壊してお江戸を水浸しにしてしまうともいいますし……聞いていて私...
正岡容 「小説 圓朝」
...半分水浸しになったのもあり...
水上滝太郎 「九月一日」
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