...殊に眼が水々しい...
芥川龍之介 「妖婆」
...カリフォルニヤから来る水々しい葡萄(ぶどう)やバナナを器用な経木(きょうぎ)の小籃(こかご)に盛ったり...
有島武郎 「或る女」
...水々しい魚(うお)は...
泉鏡花 「怨霊借用」
...あの水々しい頭髪...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...水々しい若い女の首すじの美は特に私が説く迄もあるまい...
高村光太郎 「人の首」
...けれどもこの水々しい年増と美しい娘とが奥へ通ったあとで...
中里介山 「大菩薩峠」
...水々しい若衆が一人と...
中里介山 「大菩薩峠」
...若く水々しい躯の線が...
林芙美子 「浮雲」
...夕ぐれ水々しい季節の夕ぐれが...
原民喜 「かげろふ断章」
...水々しい銀杏返しの頭...
火野葦平 「花と龍」
...水々しい小さい丸髷を結っているのが...
火野葦平 「花と龍」
...弟は美しい水々しい紅頬(こうきょう)の少年だった...
室生犀星 「津の国人」
...水々しい島田の頭をチョットばかり竪(たて)に振ったと思うと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...世の中には年取つても水々しい樣子をしてゐる老人があるが...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...水々しい月がのぼった...
吉川英治 「黒田如水」
...尠くとも都会の街路樹などとは比べものにならぬ水々しい樹肌を持ってい...
蘭郁二郎 「植物人間」
...眼を開けると水々しい結ひ立ての銀杏返(いてふがへ)しに赤い手柄をかけたのが二つ相寄つて枕の上に並んだのが灯のなかに見えて居る...
若山牧水 「姉妹」
...佐原町を出外れると水々しい稻田の中の平坦な道路を俥は走る...
若山牧水 「水郷めぐり」
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