...一番に必要なのは「信念」というか一つの「気魄(きはく)」であろうと私は思っております...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...何よりも黄山谷の書は内にこもった中心からの気魄(きはく)に満ちていて...
高村光太郎 「黄山谷について」
...死ぬる気魄(きはく)も失って寝ころんでいる間に...
太宰治 「東京八景」
...その「気魄」や「熱意」から...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...清爽たる気魄である...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...剣客の気合とても遠く及ばぬ気魄が...
直木三十五 「南国太平記」
...」色彩の妙(みょう)と相俟(あいま)つてゴンクウルは歌麿が立花(りっか)音曲(おんぎょく)裁縫化粧行水(ぎょうずい)等日本の婦女が家居(かきょ)日常の姿態を描きてこれに一種いふべからざる優美の情とまた躍然たる気魄(きはく)を添へ得たる事を絶賞したり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...然るに今や老年と疾病とはあらゆる希望と気魄とを蹂(ふ)み躙(にじ)ろうとしている...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...一種の気魄(きはく)と情熱を包んだ演奏はすばらしい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...葭簾(よしず)の陰で、顔は半分見えず、あの燃える瞳も隠れて居りますが、気魄の激しさを、平次は近々と感ずるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そちらから出向いてくれと時の宰相に対しても腹で思っている作家的気魄があった...
宮本百合子 「「大人の文学」論の現実性」
...個人の才能を理解したループ祖父さんの雄勁な気魄は...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...カトーは自然より容易に信じがたき気魄を享(う)けたる上に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...真理の為めに戦う彼の熱烈なる精神・気魄である...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...悲痛な気魄が姜維を凝然(ぎょうぜん)と佇立(ちょりつ)させた...
吉川英治 「三国志」
...自己の気魄(きはく)を輸血する気をもっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...この冬を持ち越すつもりで気魄(きはく)だけは失っていないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...それは仮面にこもっている名匠の気魄である...
吉川英治 「宮本武蔵」
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