...いわば天下を家として随所に青山あるを信ずる北海人の気魄(きはく)を...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...私がいささかでもこの気魄と克己心を持っておりますのは...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...秋葉小路をうたふ(一)うらのこどもは よう泣く子となりのこどもも よう泣く子となりが泣けばうらも泣く泣いて泣かれて明け暮れる感動と句作良心的生活日本人的気魄――私は俳句を人生で割り切つた(と自信してゐる)...
種田山頭火 「其中日記」
...梅花の気魄である...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...気魄(きはく)が無ければならないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...文芸家の精神気魄(きはく)は無形の伝染により...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...その気魄(きはく)の広大さを知るべきである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ほんとに私を巣の中に運び込まうとする気魄が感じられた...
葉山嘉樹 「運動会の風景」
...すさまじいばかりの気魄であった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...彦太郎は次第に湧き上って来る勝利の気魄に打たれ...
火野葦平 「糞尿譚」
...よって鬱勃たる気魄...
藤島武二 「画室の言葉」
...これくらいその気魄を示し・これくらい燦爛たる美しさを示した・行為がほかにあったかどうかを知らないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...真理のためにはどんな権威の前にも屈しないという烈々たる学者としての気魄がそこに感じられる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とうとう精も気魄(きはく)も尽き果てたらしく...
夢野久作 「近世快人伝」
...春浪君もまた一見貴公子然とした体躯の中に烈々たる気魄を蔵してゐて...
吉井勇 「青春回顧」
...この冬を持ち越すつもりで気魄(きはく)だけは失っていないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...まるで気魄(きはく)が異(ちが)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...わが国における伝統破壊の気魄は...
和辻哲郎 「鎖国」
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