...気負いに気負った葉子の肉体はしかしさして寒いとは思わなかった...
有島武郎 「或る女」
...気負いたって彼を取り囲んだ迫害者たちは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...出世前のこう気負い立っている瓶口は...
高見順 「如何なる星の下に」
...宿望の文学生活だけにうちこめると気負いたった気持だったのに...
田中英光 「さようなら」
...兵機関係の工場・研究所・教室・の活動は著しく気負い立っている...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...あれは遊侠のする気負いです...
中里介山 「大菩薩峠」
...気負い立った外面の下に隠された思考忌避性といったようなものへの...
中島敦 「章魚木の下で」
...気負い立つ紀昌を迎(むか)えたのは...
中島敦 「名人伝」
...(気負いたっていた...
火野葦平 「花と龍」
...イムバネスは急に気負い立ったように...
水野葉舟 「帰途」
...気負い立ったり、自分の才能のなさや、小説を書いてゆくことの困難さを思って、息苦しいような感じにおそわれたりしながら、私は埃立(ほこりだ)った陰気な道を歩き続けた...
山本周五郎 「青べか物語」
...その気負いきった鋭角を外(はず)されるとまた...
吉川英治 「上杉謙信」
...気負いきった諸将はみな...
吉川英治 「上杉謙信」
...なおさら気負いかけた...
吉川英治 「三国志」
...孟獲は前日の勝ちに驕(おご)って気負いきっていた...
吉川英治 「三国志」
...暁闇の中に気負い立つ二百余の兵を馬上から一眼に見...
吉川英治 「新書太閤記」
...おのおの、太刀、弓矢、鉄槍(てっそう)などを帯びて、物々しく身を鎧(よろ)い、「さあ、行こうぜ」と、気負いを見せた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...どこかに気負いがあり...
吉川英治 「随筆 新平家」
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