...有益と云うよりも却って気落ちさせるものである...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...それほどこの悲しい事件に際して気落ちしてはいなかった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...わが友人はこの肩すかしにも気落ちする様子はなく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...母がすっかり気落ちしてしまっただの...
豊島与志雄 「渡舟場」
...心気落ち沈んだまじまじとした気持で...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...急に気落ちがしたように...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっかり気落ちして...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...自分をこの世から消しとるという単純な仕事が、どうしてこんなにもむずかしいのかと思うと、気落ちがして、白々とした気持になった...
久生十蘭 「肌色の月」
...ぼんやりなるような気落ちを感じていた...
火野葦平 「花と龍」
...ジェシは今まで、ごたごたしたり、気落ちしても、持ち前の気品さを失なうことはなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...飾りを取ってごらんなさい、そうすれば、C、D、が分からなくなります」警部補は納得せざるを得ず、少し気落ちした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...気落ちして、公園を横切り、邸宅へ向かった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...焼けつくしてしまったような気落ちを感じた...
正岡容 「寄席」
...陰気に気落ちのした風でそっちへ目をやりながら...
宮本百合子 「一太と母」
...すると急に気落ちがして...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...諸人の気落ちと狼狽は無理もなかった...
吉川英治 「三国志」
...重盛を亡くした後の気落ちも来ているせいか...
吉川英治 「源頼朝」
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