...気紛れな散歩にでも来たものと思ったのであろう...
伊藤野枝 「転機」
...初めは例の田舎の文学好きの青年の気紛れに書いた手紙と馬鹿にして読んだが...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...気紛れにいつもは出たことのない東京駅東口へ出てそこから車を拾って帰ったが...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...エマニュエルの気紛れな愛撫(あいぶ)やクリストフのやや乱暴な愛撫に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あなた、気紛れねえ...
豊島与志雄 「復讐」
...そして気紛れな渦巻き...
豊島与志雄 「山吹の花」
...起きている気紛れはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...語の気紛れな使用こそ...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...ラルギュスの艦長が気紛れな考えをおこさなかったら...
久生十蘭 「海難記」
...ただその……自分の気紛れにやってるだけですからね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...果(はて)しない気紛れにその衣裳を次ぎ次ぎと取り棄てては著換へるやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...社会の歴史は進化ではなくてただ気紛れな変化の連続であるというのなら...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...自分を戦いに・あるいは骰(さい)の気紛れに・あるいはその他成り行き結果の不明で疑わしい事柄に・委ね給え...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また自分の死後彼女を敵の残酷と気紛れに委せる心配からも救われようとして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...土地人が気紛れに新語を考案した結果のごとく...
柳田國男 「地名の研究」
...また気紛れに作りかけたまま放りだしたような畑だのになっていて...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...しかも気紛れや流行や嗜好のために...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...彼らの富及び彼らの嗜好や気紛れに依存しなければならぬからである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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