...学匠は忽ち底気味悪いほくそ笑みを洩しながら...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...日がいち早く蝕(むしば)まれるこの気味悪いさびしさは想像がつくまい...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...私の目の前の生活の道にはおぼろげながら気味悪い不幸の雲がおおいかかろうとしていた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...あの薄気味悪い棺桶が...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...気味悪いのを我慢しながら...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...やがて今の気味悪い話なぞも忘れるともなく頭から消え去ってしまったのでございます...
橘外男 「蒲団」
...気味悪いようでも...
豊島与志雄 「微笑」
...白い花が気味悪いほど真っ白に浮き出して見えます...
豊島与志雄 「魔法探し」
...「あなたの様子が気味悪いんです...
豊島与志雄 「理想の女」
...気味悪い想像はすべて消されてしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...闇夜(やみよ)の男に特有な気味悪いのっそりとしたふうで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...市民と市吏と警察吏とが豹変常なき新聞記者を中間にして相互の欠点を狙ひ合つてゐる気味悪い都会...
永井荷風 「海洋の旅」
...気味悪い狐の事は...
永井荷風 「狐」
...まるで狂人のやうな人物になつてゐるのが薄気味悪いのである...
林芙美子 「浮雲」
...お婆さんは薄気味悪い思いをしながら...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...」と少し気味悪い動作の青年は悲し相に舌をふるわした...
松永延造 「職工と微笑」
...まるで幾疋かの蚕が這うてゆくように気味悪いまで...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...ますますさえて気味悪いまでに美しく浮きあがって見えるのであった...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
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