...農本思想には治者が大御宝を、または民草を、大切にして皇化に浴せしめる、といふ気分が自づからにじみ出てゐる...
石川三四郎 「農本主義と土民思想」
......
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...城(き)のうちをゆきめぐる民草(たみぐさ)のおやユバルいふ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...民草の葉や茎や根の受ける動揺は非常に違うのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ありとある民草をその後(あと)につき従えぬ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一億民草の康寧(こうねい)と...
蜷川新 「天皇」
...ガンブリヌス(麦酒神)の恵みを受ける豊饒な国に九百三十万の民草を統治するバイエルン国王――十一世紀以来...
久生十蘭 「泡沫の記」
...まかり間違えば五百六十万の民草を統治する一国の皇帝が退位を迫られんとする危機一髪の場合...
久生十蘭 「魔都」
...五百万の民草を統治する身でありながら...
久生十蘭 「魔都」
...幕府倒れて王政古(いにしえ)に復(かえ)り時津風(ときつかぜ)に靡(なび)かぬ民草(たみぐさ)もない明治の御世(みよ)に成ッてからは...
二葉亭四迷 「浮雲」
...楚の民草は靡然として其の徳風になびいた...
牧野信一 「悲しき項羽」
...ほんの民草のはしくれに過ぎない今松までが肩の重荷を下ろしたようで...
正岡容 「寄席」
...――大和島根の民草の(ヨイショッ!)ここに男児と生れなば花の吹雪の下蔭に(ヨイショッ!)大君の為われ死なん――(その歌と踊りが...
三好十郎 「斬られの仙太」
...我民草の惨害を見て...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「大君は神にしませば民草のかかる嘆きも知ろしめすらし」と吟じた...
柳田国男 「故郷七十年」
...沿道の民草のあいだを...
吉川英治 「私本太平記」
...これでは民草(たみくさ)も枯(か)れるわけである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...世の大民草(おおたみくさ)よ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索