...三越に緋毛氈を、松屋に五人囃と貝雛とを買ひ、貧しく乏しい心を抱いて衢に出ると、雨がハラハラと降つて來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...誰しもまさかトランクが悠々と絨氈の上から腰をあげ...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...叔母は親類のひとたちと遠くの窪地に毛氈を敷いて騷いでゐたが...
太宰治 「思ひ出」
...清水寺のすぐちかくに赤い毛氈(もうせん)を敷いた縁台を二つならべて置いてある小さな甘酒屋で知り合った...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...花毛氈(はなもうせん)を敷いた様に美しい...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...フカフカとした支那絨氈(じゅうたん)も...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...毛氈の中から一刀を引拔きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...燃えるような赤い絨氈を踏んで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...絨氈(じゅうたん)の掃除...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...右掛りに赤毛氈の床がしつらわれて...
火野葦平 「花と龍」
...さうして尚よく見るとその毛氈の上には小さな香爐のやうなものが載さつて居てそれから一すぢ細ぼそと白い烟りが立ち昇つてゐる何かの廣告であるらしいがそれが誰にも分らないらしい隣りの人に聞いてもそれは分らないのが當り前だと云ふやうな顏をしてゐるしかしその香爐の烟りは好い匂がする 何ともかとも云ひやうのないほど好い匂がする象が何處かへ行つてしまつても何時までもその匂だけが殘つてゐる(さうしてその象の殘像と...
堀辰雄 「鳥料理」
...氈帽を目深かに冠むつてゐ...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...猟師の舎に入って毛氈鉄砲薬鑵(やかん)小刀その他一切の什具を盗み去って諸処に匿すのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...ペルシアで絨氈(じゅうたん)の紋の条を...
南方熊楠 「十二支考」
...緋(ひ)の毛氈(もうせん)を敷いて...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...緋(ひ)の毛氈(もうせん)が敷いてあり...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...客は毛氈の上へ猫背に坐って的を狙う...
山本笑月 「明治世相百話」
...紫白の絨氈(じゅうたん)を敷きのべたようです...
吉川英治 「江戸三国志」
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