...毛深い犬のやうなものが山を下りて来て...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...自分の心がすでに毛深い畜生になっているので...
岩野泡鳴 「耽溺」
...熊浦氏はそれ程毛深いのだ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...毛深いぼんのくぼの附近(あたり)を掻きながら...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...裸の足が男の毛脛(けずね)のように毛深いもの...
高見順 「如何なる星の下に」
...もう一つは毛深い熊(くま)があと足を前に投げ出してすわっている...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...毛深い指のある大きな手のひらの中で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...弥之助は生れつき毛深い方で眉毛(まゆげ)も鬢も濃く...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...――恐ろしい毛深い男で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...異人は毛深い大きな手で重吉の手を握り...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...毛深い前肢の一つを...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...父親の毛深い腕を嫌うという...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...黒い毛深いむく犬...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...毛深い脛(すね)をみせていたが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...毛がもじやもじやと生えて殆ど毛深い毛皮のようになつている部分もあつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...毛深い腕で雨を除けるように両手を頭の上で組み合わせていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...例の脚の短かい毛深い人間の幻影が前よりも度多くバックの幻に現われるようになつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...これも毛深い真新しい手袋を取って私に渡した...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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