...地位も名誉も段違いの先生だ...
泉鏡花 「婦系図」
...比較にもならぬほど役者は段違いであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...すべて相撲は段違いでは面白くないし...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしても段違いで相撲にならないことが自分でわかるだけに...
中里介山 「大菩薩峠」
...渡辺崋山あたりとも段違いさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...段違いの理想を有しているものは...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...大正中期の浅草オペラも、若人を熱狂させたけれど、夢中になった程度では、娘義太夫は、段違いであった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...そりゃまるで段違いだわ...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...しかし月とすっぽんほどの段違いの格で...
服部之総 「新撰組」
...新柄のものに比べて段違いに活々したところがあります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...一つは絵が段違いに拙(まず)くなって...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...相撲のときとは段違いな快さを感じる...
山本周五郎 「菊千代抄」
...生活の経験は年齢とは段違いに積んでいたし...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...又もや前に申しましたような三道楽の虫がムクムクと動き初めましたもので……殊にアチラの道楽と申しますと御承知の通り日本のとは違ってアクの利き方が段違いなんで……とてもアクドイ無茶苦茶なものですから一たまりもありませぬ...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...段違いの美しさを現わしている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...電話帳に本名を出しとくような狐狸(こり)とは段違いの怪物だからウッカリした事は出来ないと思ったからだ...
夢野久作 「冥土行進曲」
...孔子だけが段違いの聖人とせられるようになったのは...
和辻哲郎 「孔子」
...彫刻として全く段違いの推古仏(すいこぶつ)を作り得るに至ったことは...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
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