例文・使い方一覧でみる「段々」の意味

...忠志君は段々遠くなつて... 忠志君は段々遠くなつての読み方
石川啄木「漂泊」

...しかし段々日がたつにつれてやっとある理（ことわり）を感得しました... しかし段々日がたつにつれてやっとある理を感得しましたの読み方
大倉※［＃「火＋華」、第3水準1-87-62］子「情鬼」

...しばらく唖然（あぜん）と突っ立っていたぼくは、折から身体を押（お）して行く銀座の人混（ひとご）みに揉（もま）れ、段々、酔いが覚めて白々しい気持になるのでした... しばらく唖然と突っ立っていたぼくは、折から身体を押して行く銀座の人混みに揉れ、段々、酔いが覚めて白々しい気持になるのでしたの読み方
田中英光「オリンポスの果実」

...大名小路の大きな邸（やしき）が長い年月に段々つぶれて畑（はたけ）になつて行くのをも見た... 大名小路の大きな邸が長い年月に段々つぶれて畑になつて行くのをも見たの読み方
田山花袋「朝」

...要素的なテーマから段々高度のテーマに移りながら... 要素的なテーマから段々高度のテーマに移りながらの読み方
戸坂潤「読書法」

...段々と溜る負債償却のために売却する用向であった... 段々と溜る負債償却のために売却する用向であったの読み方
内藤鳴雪「鳴雪自叙伝」

...それから段々いろいろな事を覚えて……... それから段々いろいろな事を覚えて……の読み方
永井荷風「つゆのあとさき」

...家賃が段々高くなるんで... 家賃が段々高くなるんでの読み方
永井荷風「来訪者」

...段々方々食って歩いて見たが... 段々方々食って歩いて見たがの読み方
夏目漱石「道草」

...お隣は段々さびれて行つて... お隣は段々さびれて行つての読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...鼻の下が段々伸びて來るから妙さ」「冗談でせう」八五郎は平手でブルンと鼻の下をこき上げました...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...「結婚」こいつは段々いけなくなるやうだ... 「結婚」こいつは段々いけなくなるやうだの読み方
古川緑波「古川ロッパ昭和日記」

...彼等（かれら）が段々（だん／＼）近寄（ちかよ）つて來（き）た時（とき）に... 彼等が段々近寄つて來た時にの読み方
レウィス、キァロル　Lewis Carroll 丸山英觀訳「愛ちやんの夢物語」

...段々民間にもその方法を試みると語られていて... 段々民間にもその方法を試みると語られていての読み方
宮本百合子「家庭と学生」

...この青い岸の段々に... この青い岸の段々にの読み方
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳「ファウスト」