例文・使い方一覧でみる「残り惜しい」の意味

...残り惜しい懊悩の吐息がわしの胸を洩れて出た... 残り惜しい懊悩の吐息がわしの胸を洩れて出たの読み方
テオフィル・ゴーチエ　Theophile Gautier 芥川龍之介訳「クラリモンド」

...名残り惜しい雪を眺めながら汽車が出た... 名残り惜しい雪を眺めながら汽車が出たの読み方
板倉勝宣「五色温泉スキー日記」

...あに今死んだっておれは残り惜しいことはない……」こう自分ではいったけれど...
伊藤左千夫「去年」

...青年は車を離れるのが残り惜しいような気がしたが... 青年は車を離れるのが残り惜しいような気がしたがの読み方
田中貢太郎「賈后と小吏」

...移転のことを聞いては「まアまアお名残り惜しい... 移転のことを聞いては「まアまアお名残り惜しいの読み方
田山花袋「田舎教師」

...何だか残り惜しいなあ... 何だか残り惜しいなあの読み方
近松秋江「別れたる妻に送る手紙」

...人生は私にとってなんでこんなに名残り惜しいのか... 人生は私にとってなんでこんなに名残り惜しいのかの読み方
ユゴー・ヴィクトル　Hugo Victor 豊島与志雄訳「死刑囚最後の日」

...名残り惜しい様子をしてこちらから会いに行くことをしかねていた...
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...どうやら残り惜しい顔をしている... どうやら残り惜しい顔をしているの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...到頭残り惜しいながらに... 到頭残り惜しいながらにの読み方
中谷宇吉郎「ツーン湖のほとり」

...したがって従来経験し尽した甲の波には衣を脱いだ蛇（へび）と同様未練もなければ残り惜しい心持もしない... したがって従来経験し尽した甲の波には衣を脱いだ蛇と同様未練もなければ残り惜しい心持もしないの読み方
夏目漱石「現代日本の開化」

...ちょっと残り惜しい顔をしたが... ちょっと残り惜しい顔をしたがの読み方
夏目漱石「門」

...このまま別れてゆくのが名残り惜しいといふ風に... このまま別れてゆくのが名残り惜しいといふ風にの読み方
牧野信一「木枯の吹くころ」

...秋の盛りの紅葉（もみじ）の季にここで逢えないのは残り惜しいことであると若い女房たちは言い... 秋の盛りの紅葉の季にここで逢えないのは残り惜しいことであると若い女房たちは言いの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...又は能楽のために残り惜しい気がして仕様がない... 又は能楽のために残り惜しい気がして仕様がないの読み方
夢野久作「梅津只圓翁伝」

...それじゃお名残り惜しいですね... それじゃお名残り惜しいですねの読み方
横光利一「旅愁」

...折ふし、高氏は不在だったが、登子が会って、「まあ、それは、お名残り惜しい...
吉川英治「私本太平記」

...「……なにがお名残り惜しいものか」と... 「……なにがお名残り惜しいものか」との読み方
吉川英治「新・水滸伝」

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