...我々には異国にいることが殊のほか強く感じられた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...将軍家に於いては殊のほかお喜びなされて...
太宰治 「右大臣実朝」
...御叡慮殊のほか御歎息の由を申伝へしめあそばしましたさうで...
太宰治 「右大臣実朝」
...芭蕉は殊のほかこの湖國の風景を愛(め)でて...
近松秋江 「湖光島影」
...殊のほか手代の気に入ってしまったので...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...ごまめ等を殊のほか御賞美になり御機嫌麗わしく外務次官以下の年賀を受けさせられた...
久生十蘭 「魔都」
...マニーロフは殊のほか満足らしく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...殊のほか無気になつて話し合ふことすらあつた...
牧野信一 「環魚洞風景」
...冬に至るとその太き長き葉柄が殊のほか紅色を呈して美わしくなる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...事変になってからは事務が殊のほか輻輳して...
矢田津世子 「茶粥の記」
...殊のほかな幸いだがと...
吉川英治 「私本太平記」
...叡覧(えいらん)あって龍顔(りゅうがん)殊のほか御うるわしく...
吉川英治 「新書太閤記」
...一室にやすんでいた柴田勝豊は殊のほか驚いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...したが、殊のほか、見事な相手の振りに、今も忘れずにおりますわえ」すると最前から聞き入っていた亭主の荻野河内が、「近頃、めずらしいお話を承(うけたまわ)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...殊のほかな動揺なのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...その折、祖父の石舟斎が、加藤清正に、「兵庫儀は、殊のほか、短慮者でござれば、いかような落度(おちど)があろうとも、死罪三度までは、おゆるしありたい」と、頼んで約束したという...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...殊のほか短慮者ゆえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...殊のほか珍重されるのである...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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