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饗庭篁村 「木曾道中記」
...西南二十一国が平氏の守介を有したる豈此間の消息を洩したるものにあらずや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...『此間職員會議で...
石川啄木 「葬列」
...また此間(ここ)に來ませる由はいかに」と問ひまつりき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...「此間(こねえだ)からなんでさ...
長塚節 「土」
...俺(お)らあ壯(さかり)の頃(ころ)にや此間(こねえだ)のやうに淺(あさ)く耕(うな)あもんだた思(ま)あねえのがんだから...
長塚節 「土」
...今朝(けさ)は心臓の具合はどうですか」此間(このあひだ)から代助の癖を知つてゐるので...
夏目漱石 「それから」
...此間中(このあひだぢう)は何(ど)うも忙(いそが)し過(すぎ)て降参したから」と誠吾は火の消えた葉巻(はまき)を口(くち)に啣えた...
夏目漱石 「それから」
...「此間(こないだ)宅(うち)へ行ったら...
夏目漱石 「道草」
...此間は一緒になつてくれつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私と善七さんは此間から末の末まで約束した仲なんです」何んといふ臆面(おくめん)のなさでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此間社の内外の諸友の厄介になる事一通りでない...
二葉亭四迷 「旅日記」
...つい此間その田舎の友達が来たから訊ねて見たら...
牧野信一 「素書」
...此間道子の机の抽出しから男へ宛てた手紙の反古を発見した時...
牧野信一 「凸面鏡」
...此間江戸にある蘭軒は病のため引込保養をしてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此間に波斯戰がある...
森鴎外 「古い手帳から」
...此間(こなひだ)独逸大使に詰まらない物を頼まれて訳して遣つたので...
森鴎外 「魔睡」
...それから前で分ける形の中に此間(このあひだ)コメデイ・フランセエズ座の女優で三つに分けた人があつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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