...むしろ一種の残酷な歓びをもって...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...謎であり歓びであり不思議であり恐れである「髪あかきダフウト」のために...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...従ってその上に初めて可能に現れるしその友情が珍しい人間の歓びであるのだと思う...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...私は屡(しばしば)新しい歓びとおどろきにうたれてそれを百花繚乱という表現やそのほかの表現で二人の間にもって来たが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自身の成長に限界をおかれていないという歓びの感覚が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...隣室のルーマニアの娘が小声で唄を歌っているのも恐らく何か歓びがあるからにちがいない...
横光利一 「旅愁」
...総退却したという歓びと...
吉川英治 「剣の四君子」
...あらゆる悪魔の歓びそうな物をもって...
吉川英治 「三国志」
...偉なり偉なり」と曹叡(そうえい)は歓び眺めて...
吉川英治 「三国志」
...また腎(じん)弱まれば、よく歓び、即座にまた悲しむ...
吉川英治 「新書太閤記」
...日頃の期待を裏切られなかった歓びをも加えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...空井戸の上ではその騒ぎも歓びもただならなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「ほんとなら、一族の歓びです...
吉川英治 「平の将門」
...武者ぶるいほどな歓びを...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...――大きな歓びと...
吉川英治 「源頼朝」
...じつは自分が女に意識されている歓びを感じていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...胸の苦しくなる様な歓びを覚えるのが常であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...人類のさまざまの迷いや願望や、歓びや苦しみ、それを通じて過去の人類の道を見いだそうとする文化史的理解のごときは、もはや何の用もない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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