...木村……木村からもしぼり上げろ、構うものかい...
有島武郎 「或る女」
...秘密を唸(うな)り出す事もやあらんと待構うれば...
泉鏡花 「活人形」
...その人に構うまい...
泉鏡花 「歌行燈」
...イザござんなれと待ち構うるとは知るや知らずや...
井上円了 「おばけの正体」
...結構うまい商売になっている...
高見順 「いやな感じ」
...「非合法な仕事でもなんでも、構うものか...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...構うものか...
豊島与志雄 「復讐」
...構うものかと薩摩下駄(さつまげた)を引掛けて全速力で四谷坂町まで馳(か)けつける...
夏目漱石 「琴のそら音」
...紙を展(の)べて思(おもい)を構うるときは自然とそう云う気合になる...
夏目漱石 「写生文」
...あるまいがこうなった日にゃあ構うものか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...嘘だと思うなら、構う事はねえ、江戸中へ触れて歩くさ」日頃、滅多(めった)に腹を立てない平次が、虫の居所が悪かったものか、こんなとんでもない事を言うのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どこにあったって構うものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうなろうと構うものか...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...名の書いてある紙を踏んだからッて構うことはなさそうなものだと甚(はなは)だ不平で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「なあに構うものか...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「あなたは仏壇に構うなと云って閉めたまま...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...「あれほどおらが教(おせ)えたによ、もうそんねなこといって来るようじゃしょあんめえじゃあ」和尚はこういってげっぷをした、「それがへえじたばたのせかせかちゅうこんだ、みんなが出世する、……したかあするがいいだ、なに構うべえ、みんなはみんな、おめえはおめえよ、……人それぞれ世はさまざま、宰相(さいしょう)もいれば駕舁(かごか)きもいるだあ、桜の枝に夕顔は……それはまあ蔓(つる)を絡ませれば咲くだあけれど、梅の枝にゃへえ桃は咲かねえもんだあよ」「――ではその、そういうことでしたら、従前どおりやっていって、いいのでございますか」「おらが証人、それでいいだともさ」それから和尚はこっちを見て、こっちの顔を珍しそうに眺めて、そうしていった、「まあなんだ、三十まじゃあがまんするだね、嫁っ子を貰うも、出世をするもよ、……おめえの顔にそう出てえるだ、これあへえ諍(あらそ)えねえこんだからねえ、そうすれあ……」四身の上ばなしがあらまし終ったのは二年めに近いころであった...
山本周五郎 「百足ちがい」
...……コンナ機会(やま)は二度とねえんだぞ……しかも相手は毛唐(けとう)の娘じゃないか……構う事はねえ……やっつけろ……やっつけろ……...
夢野久作 「白菊」
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