...我等がこの場合に於いて概括的に云ひ得ることは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...ほんの概括的にこれだけのことを書き留めておく...
谷崎潤一郎 「純粋に「日本的」な「鏡花世界」」
...以上きわめて概括的に日本の自然の特異性について考察したつもりである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...私のこのはなはだ不完全に概括的な...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...然しそれは概括的な事実のみであってその出来事が大きければ大きいだけに...
峠三吉 「原爆詩集」
...概括的に云って小市民層又はブルジョア階級の子弟であり...
戸坂潤 「技術の哲学」
...必ずしも具体性を欠いた概括的な観念の世界だというのではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...概念を概括的観念の略称ででもあるように思っている常識は今は問題にならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...概括的に云えば凡て直接にか或いは間接にか...
戸坂潤 「辞典」
...われわれロシヤ人の間には、概括的にいって、ドイツふうや、ことにフランスふうの現実離れのしたロマン派は、かつて存在したことがなかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...裏側からの概括的な発言をしてしまった...
豊島与志雄 「今日の条件」
...いくら哲学的でも、概括的でも、自分の生活に親しみのない以上は、この概括をあえてすると同時にハテおかしいぞ変だなと勘づかなければなりません...
夏目漱石 「中味と形式」
...この程度は概括的に定むることは出来ぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...それと同じく遠慮と遂行(すいこう)の程度は概括的に定めることはほとんど不可能である...
新渡戸稲造 「自警録」
...この文句を讀んで「何というブルジョア的な口吻だろう!」と概括的な第一矢を投げつけ...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...そのいはゆる模寫説に關して概括的に次のやうに言つておきたい...
三木清 「認識論」
...どうしても我々の掟を概括的な不確かな言葉で表現するにとどめねばならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...字はごく概括的の話をすると多い村には一箇村に百ぐらい...
柳田國男 「地名の研究」
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