...青年らしく土俵ぎわまで踏み込んで事業を楽しむという父に似た性格さえこましゃくれて見えた...
有島武郎 「或る女」
...そして日没を楽しむ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...下宿の生活を楽しむなど思いもよらないと...
伊藤左千夫 「廃める」
...事務家の楽しむ所は action のおもしろみ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ひそかに楽しむのである...
太宰治 「ろまん燈籠」
...味ふ、楽しむ、遊ぶ――それが人生といふものだらう、それ自体のために、それ自体になる――それがあそびである、遊行といふ言葉の意義はなか/\に深遠である...
種田山頭火 「其中日記」
...――老いては老を楽しむがよい...
種田山頭火 「其中日記」
...ただ彼を楽しむに過ぎない」彼の眼は綱へ平行して走っていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...そっと忍んで逢瀬(おうせ)を楽しむというような気にはなれません...
中里介山 「大菩薩峠」
...地上に楽しむ人も面白いけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは農閑期を楽しむ山麓の村人たちだが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...また同時に雪を楽しむようにしたら...
中谷宇吉郎 「雪」
...あるがままに楽しむ――と云う風だった...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...前者のおかげで私は友なる風雨を楽しむことができ...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...活花を楽しむ事もなく玩具さえ甚だ乏しい...
柳宗悦 「民藝四十年」
...楽しむべきではないか...
吉川英治 「上杉謙信」
...働くか、さもなければ、楽しむか、どっちかにはっきりしていないと、すぐ欠伸(あくび)が出た...
吉川英治 「新書太閤記」
...踊り楽しむ領民どもに...
吉川英治 「新書太閤記」
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