...極めて無造作に返事をした...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...北極が一ばん寒いと覚えていたのだそうで...
太宰治 「十二月八日」
...首の方から来てそこへついたので――愚僧迷惑至極に存じております...
小泉八雲 田部隆次訳 「ろくろ首」
...このごろ私はよく食べよく睡る、極楽々々...
種田山頭火 「其中日記」
...吾々の日常生活・常識の世界・の積極的な内容は恰もこうしたものなのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...氷の北極を通過した...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...極めて一部分の――それは...
直木三十五 「大阪を歩く」
...素人は屹度それに極つて居るけれども撮つた寫眞は見せたくなる...
長塚節 「教師」
...事が極(き)まればこうして...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...と云って話を途切らすのも礼に欠けると思って「だいぶ人が出ましたろう」と極(きわ)めて尋常な問をかけた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...皆樣御異存が御座いませんか、――御言葉がなければ御同意下されたことといたし、右樣に取極めて、別席にて一獻(こん)差上げたいと存じます」堀周吉は言ひ納めて一座を見渡します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...価(あたい)は至極(しごく)安い物で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...極度に疲れてしまう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...テゲアの地、敵に攻められた時、その王女ステロペ、ヘラクレスの訓(おしえ)により、自ら後ろ向いてメズサの前髪を敵に向って城壁上に三度さし上げると、敵極めて怖れ、ことごとく潰走したという...
南方熊楠 「十二支考」
...刀自の記憶に負ふ所のものが極て多い...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ツァウォツキイは胸に小刀を挿していながら、押丁どもを馬鹿にして、「犬め、極卒め、カザアキめ」と罵った...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...極く尻尾の端のとこもまたほかの部分の肉よりもはるかにおいしい...
吉川英治 「舌のすさび」
...極悪無慈悲な入道殿であったとは...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索