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饗庭篁村 「木曾道中記」
...ぱちゃんと大きくヤシの梢(こずえ)を叩く...
海野十三 「恐龍艇の冒険」
...樹梢に「あけび」のぶらさがれるを見て千明氏つる/\と登り...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...それにつれて梢(こずえ)の方で落ち残つてゐる紅葉した葉がカサ/\と鳴つた...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...廟の前の黒い大木の梢には...
田中貢太郎 「申陽洞記」
...高い木の梢にかかってる小鳥の巣が...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...のぼる白帆は篠の梢に半分だけ見えて然かも大きい...
長塚節 「芋掘り」
...村松梢風氏と逢った時...
野村胡堂 「胡堂百話」
...梢(さき)が天国までもとどいて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...あたりの梢からは...
牧野信一 「夜見の巻」
...高い梢(こずえ)で鳴る松風の下で吹く笛の音もほかの場所で聞く音とは変わって身にしみ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...胸にそうびの自然花を梢(こずえ)のままに着けたるほかに...
森鴎外 「文づかい」
...椰子の梢の新芽を切り...
横光利一 「欧洲紀行」
...風に揺れている梢からもれた日光が倒れた草にあたっていた...
横光利一 「旅愁」
...花が梢一ぱいに咲き誇つたならば...
吉川英治 「折々の記」
...日和見的(ひよりみてき)な消極論も末梢的意見も...
吉川英治 「黒田如水」
...朝麿と梢とは、ちょうど、同じ年の今年が十九であるが、二年ほど前から、恋に墜(お)ちて、ゆく末を語らっていたが、それが、世間にも知れ、男女(ふたり)の家庭にも知れ、ついにきびしい監視の下(もと)に隔てられてしまったので、若い二人は、諜(しめ)しあわせて、無断で家を脱け出してきたというのである...
吉川英治 「親鸞」
...「武蔵――」そう呼ぶと、杉の梢が、高い所ですこし揺れた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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