...近ごろではこちらが根負けして好きにさせてある...
伊丹万作 「わが妻の記」
...いつの間にか根負けして渋々ながらでも会ったり...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...とうとう根負けがしてしまって声をかけました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...それでとうとうホームズも根負けがしてしまって...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...女のほうを根負けさせて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...客の方で根負けがしたり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私も焦りと根負け気味で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その鬱屈した気もちはいつかもっと悪い別な形で現れるにきまっている」モーナルーダオの熱情に根負けした形で...
中村地平 「霧の蕃社」
...祖母が根負けして買ってくれた朱塗(しゅぬ)りの三ツ重ねの...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...しまいにはお艶ちゃんだって根負けがして...
正岡容 「寄席」
...とうとう出世の神様のほうで根負けがしてしまったのだろう...
正岡容 「寄席」
...とうとう根負けがしてしまって...
三浦環 「お蝶夫人」
...とう/\根負けして...
宮原晃一郎 「鳩の鳴く時計」
...コンドルのかような意志の反覆力に根負けして...
夢野久作 「暗黒公使」
...千枝子も根負けがしたらしく...
横光利一 「比叡」
...手紙か」根負けがして...
吉川英治 「無宿人国記」
...遂には根負けして...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...私たちはどちらが先に根負けするのだろう...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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