...職業的な慣れで多くの根深い因果をもつた犯罪者とかたづけて行く人の事を考へますと何んとも云へない気がするのです...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...根深いものになっていたので...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...河原町に張りわたされてゐるあの根深い習慣のおかげだつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...言語の不思議は早くから自分の頭の中にかなり根深い疑問の種を植え付けていたもののようである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...真に鞏固な根深いそれが...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...どうも根深いように思われた...
豊島与志雄 「失われた半身」
...それよりももっと根深いものなんだ...
豊島与志雄 「椎の木」
...案外根深い所から来ているのであって...
豊島与志雄 「変な男」
...根深いのじゃから...
直木三十五 「南国太平記」
...地球の肌の長い/\歴史と種々の形相に対する根深い愛着からだ...
前田普羅 「普羅句集」
...根深い気持ちが罩(こ)もっているのだ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...自然の法則と人類の情欲から生ずるもっと根深い禍害の原因に比べれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...さらわれてしまわないだけの根深い根拠をもつものでなければならないということが分ります...
宮本百合子 「新しい躾」
...紀子さんは考えちがえしていらっしゃるようね」それを押しかえして迄云いつのるほど紀子も根深いものをもっているのでもない様子である...
「今朝の雪」
...実に根深いところの左翼に対する反感に出発しているようですねえ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...すこしシドロモドロになって来る)人見 (自分でも排除しきれない友吉に対する根深い反撥を...
三好十郎 「その人を知らず」
...心に覚えのないことをあるやうに云はれたときの根深い怒りとも思はれなくなつて来て...
横光利一 「マルクスの審判」
...敬虔家の情熱が根深い習俗として社会を支配しているのである)...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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