...數知れぬ倍音と融け合つて根強い響を發することもなく...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ぼんやりながら根強い...
谷譲次 「踊る地平線」
...それと同時に各自の住み着いた土地への根強い愛着の念を培養して来たものであろう...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...根強いかつ病身らしい様子をしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かなり根強い仕事を...
中里介山 「大菩薩峠」
...という様な意向は大人の頭にも根強い勢力を占めていて...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...恐ろしく根強いものである...
中谷宇吉郎 「母性愛の蟹」
...人類の永く根強い生命力を考えて...
信時潔 「望ましい音楽」
...かなりの根強い反感を持つてゐることを隱さうともしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なかなか根強いものだと思う...
林芙美子 「朝御飯」
...根強い反感を感じるのを抑(おさ)へつけてゐたのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...今井一家に巣(すく)うた毒菌の根強い恐しさには...
松崎天民 「友人一家の死」
...根強い思索の統一力が欠けてゐはしないでせうか...
三木清 「消息一通」
...複雑な農村社会主義化の実践へ根強い組織力で迫って来た...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...彼の中に根強い魅力として残っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...習慣というものは根強いもので...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...まだ根強い」となす印象を...
吉川英治 「私本太平記」
...また義伝公毒害のことから徳川家へ根強い怨恨をふくんでいる訳――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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