...……しかしその若い楽手ももう今ではメエン・マストの根もとに中(あた)った砲弾のために死骸(しがい)になって横になっていた...
芥川龍之介 「三つの窓」
...そして、根もとから、いちばん先のはしまで、一節(ひとふし)一節を動かすことができました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...ぶっつりと、根もとから、たち切られているではありませんか...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...高い繁木(しげき)の數多い根もとを透かして...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いきなりそこの煙突の根もとに近づき...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...カンヌキの根もととドアの板の間に...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...電燈がとりつけてある腕金(うでがね)の根もとですよ」克彦もあけみも...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...雑草とりをするように草の根もとをよくしらべて見ればね...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...柿の根もとの石をとりのけにかかりました...
壺井栄 「柿の木のある家」
...ある者は根もとまでつめて刈り込まないと承知しないし...
寺田寅彦 「芝刈り」
...其根もとに清水が湧(わ)いたりして居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...欅(けやき)の根もとに葬(ほうむ)った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...むだ花がころころと落ちるうちにほんとの花の根もとにふくらみができて...
中勘助 「銀の匙」
...一抱えほどの幹と三抱えぐらいのとが根もとから二叉(ふたまた)になって幹にも枝にも更紗(さらさ)模様をおいたように銭苔(ぜにごけ)がはえ...
中勘助 「島守」
...両手では前檣の根もとの近くにある環付螺釘(リング・ボールト)(13)をつかんでいました...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...稗(ひえ)の根もとにせっせと土をかけていました...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...しかもその苗じるしの根もとに近い苗が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...うら山の断崖(だんがい)から藤(ふじ)だなの根もとへ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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