...」槐(えんじゅ)の根もとに走り寄った敏子は...
芥川龍之介 「母」
...根もとから折れて横倒しに倒れかかる帆柱と...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...その根もとのやわらかい甘味を噛(か)みしめなどしながら父のあとに続いた...
有島武郎 「親子」
...ぶっつりと、根もとから、たち切られているではありませんか...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...根もとから三メートルほどのところで...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...めだって高い二本の木の根もとに近づくと...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...一本の高い木の根もとで...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...ぐるりとその根もとを一回りしたあとで...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...鋭利な小刀で浅い傷をうっすらとつけるんだ」最初は根もとにと砂馬は言って...
高見順 「いやな感じ」
...大和田の町はづれの杉の木の根もとに倒れてゐて...
豊島与志雄 「鬼カゲさま」
...むだ花がころころと落ちるうちにほんとの花の根もとにふくらみができて...
中勘助 「銀の匙」
...蘭の根もとには卵の殻(から)が伏せてあつて...
新美南吉 「疣」
...橋の下、塀の片闇、天水桶のかげ、柳の根もと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...櫓(やぐら)は根もとからたおれ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...ひろげた傘のようなオンコ樹の根もとに...
本庄陸男 「石狩川」
...」「それから? それから? それから?」「それがら屋根もとばさな...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...または大黒柱の根もととか...
柳田国男 「海上の道」
...一本杉の根もとには...
吉川英治 「親鸞」
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