...なんの手柄になることか...
太宰治 「俗天使」
...十七八の小柄な女が裁縫をしてゐた...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...村の背負っている山のてっぺんの方までも低い石垣の段々畑が続いているような土地柄なので...
壺井栄 「赤いステッキ」
...またお聞かせいただいた事柄も...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...それで一挙に事柄を決定してしまったのである...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...心配な事柄を考えたくはなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは理解し得る事柄ではなく...
波多野精一 「時と永遠」
...今川氏は了俊以来文事を重んじた家柄であるのみならず...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...あまり神秘的すぎて誰にも理解できないような事柄が多かった...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...こういう旦那ばくちに入る柄ではなかったが...
火野葦平 「花と龍」
...佐柄木を思い病室を思い浮かべながら...
北條民雄 「いのちの初夜」
...野田達だつて橋田といふ男は好く見知つてゐる柄といひ容子といひ申し分もない人物で...
牧野信一 「早春のひところ」
...曾祖父は柄にない風流心と虚栄心とから...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...自分の手柄を言うようだが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...眼に見えたのは閃々(せんせん)たる長柄の刃...
吉川英治 「上杉謙信」
...要するにドーブレクと個人的に仇敵の間柄であるためで...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...やがて暫くの間各自柄杓を取つて頭に湯を注ぐ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...この書の取り柄が若い情熱にあるとすれば...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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