...太刀川の足の枷(かせ)をほどくことはなんでもなかったのだ...
海野十三 「太平洋魔城」
...手枷足枷やはりこの千葉でのことだ...
大杉栄 「続獄中記」
...丁度(ちやうど)ひろい庭で麦を打つてゐる百姓達が連枷(からざを)を留めてじろ/\かれの方を見た...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...ようやく苦難の首枷(くびかせ)をはずすことが許される瞬間ほど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...東隣(ひがしどなり)の庭(には)からは大勢(おほぜい)が揃(そろ)つて連枷(ふるぢ)で麥(むぎ)を打(う)つて居(ゐ)る響(ひゞき)が...
長塚節 「土」
...隣(となり)の庭(には)では先刻(さつき)よりも更(さら)に勢(いきほひ)がついた樣(やう)に連枷(ふるぢ)の響(ひゞき)が囃(はやし)の聲(こゑ)を伴(ともな)ひつゝ森(もり)を洩(も)れて聞(きこ)えた...
長塚節 「土」
...こやつに足枷をはめて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そこでは若いお孃さんたちが足枷(あしかせ)をはめ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...支那や朝鮮にあるという手枷(てかせ)、足枷があるのは、一種の標本かとも思えた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...きょうは首枷(くびかせ)をかけて獄に下しておけ」と...
吉川英治 「三国志」
...その首枷(くびかせ)を解いて与えた...
吉川英治 「三国志」
...首枷(くびかせ)をおゆるし願われませぬかなあ」「除(と)ってくれというのか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「武松の首枷(くびかせ)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...首枷(くびかせ)の首を下げたとたんに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...宋江の首枷(くびかせ)などは手にかかえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この冤罪(むじつ)のご主人をくるしめた首枷(くびかせ)め」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...足枷となるのもやむを得ない自然の因果といえよう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あんた方は連枷(からさを)で麦を打ち...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
便利!手書き漢字入力検索