...夜は光琳(こうりん)風の枕屏風(まくらびょうぶ)のかげでねむり寒いときは朝めをさますと座敷のなかへ油団(ゆとん)をしいてゆみずを幾度にもはこばせて半挿(はんぞう)や盥(たらい)で顔をあらう...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...此日糊を煮て枕屏風に鴎外先生及故人漱石翁の書簡を張りて娯しむ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...枕屏風(まくらびょうぶ)なぞ春より冬にかけて久しく見ざりし家具に再び遇ふ事なり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...それで枕屏風の上から中を覗き込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友は枕屏風の上から...
中里介山 「大菩薩峠」
...枕屏風(まくらびょうぶ)の蔭にふとんから起きかかっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...お雪ちゃんなんぞ一たまりもあるもんかよ」あちらの枕屏風の外から...
中里介山 「大菩薩峠」
...一方の枕屏風の中――つまり昨夜...
中里介山 「大菩薩峠」
...いとし殿さんの矢帆(やほ)巻く姿枕屏風(まくらびょうぶ)の絵に欲しや「三国の女はとりわけ情が深くって...
中里介山 「大菩薩峠」
...思いし恋いしがかのてそろ枕屏風(まくらびょうぶ)にかたよけて物語りは限りなや忍踊りを一踊り若々しい老尼は...
中里介山 「大菩薩峠」
...少し艶めかしく枕屏風の影を青疊に落して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...枕屏風にハタと躓(つまず)く間に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...枕屏風(まくらびょうぶ)の蔭には長患いの女房お松が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二枚折りの枕屏風であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...「枕屏風がほしい」といって...
柳田国男 「故郷七十年」
...それをこの絵本には眼鏡(めがね)の老人が御産(おさん)の枕屏風(まくらびょうぶ)の外で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...お目ざめ?」枕屏風の横から...
吉川英治 「大岡越前」
...枕屏風(まくらびょうぶ)と...
吉川英治 「松のや露八」
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