...矢の来し方(かた)を佶(きっ)ト見れば...
巌谷小波 「こがね丸」
...矢の来し方(かた)を打見やれば...
巌谷小波 「こがね丸」
...放っておけばもう十年で全部こうなってしまうのです」正造は遠く来し方を顧みる面持で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...わが来し方に茫然(ばうぜん)としぬ...
中原中也 「夏と私」
...三 過ぎ来し方昔の方がよかったと言っても...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...来し方を眺め渡して溜め息をついた...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...いかばかり幾変転の流寓の来し方ではあったことよ...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...今迄の来し方を思い出しました...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...六条院は紫の女王と来し方のこと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...明石はそれとも気がつかなかったであろうなどとも院は来し方のことを思っておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夫人自身も寂しい来し方を思い出し...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...過ぎ来し方を偲び今さらのように飛鳥芸術の豪華をながめる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...二十六年の来し方が夜明け前の朝靄に包まれていたとすれば...
山本周五郎 「菊屋敷」
...これの冊子の来し方の...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...七十路(ななそぢ)経たる来し方も千歳(ちとせ)の業(わざ)を立てましぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...来し方から今後のこと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...何もかも、来し方のことは、どうぞ水に流して、おわすれ下さいませ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「――過ぎ来し方の事々...
吉川英治 「宮本武蔵」
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