...その人を精神的に征服することがある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...馬琴の作が考証精覈(せいかく)で歴史上または地理上の調査が行届いてるなぞと感服するのは贔屓(ひいき)の引倒しで...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...救助の来るずっと前に私たちは飢餓に迫られて降服するより他しようがなかったからである...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その好きなものに対する方法を利用してそのきらいなものを征服する道程を暗示したいと考えたまでであった...
寺田寅彦 「数学と語学」
...吾人は実にこの人の活眼なるに敬服するなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ナチスの国民精神哲学は「唯物論」を征服するために適宜のように編成されており...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...日本主義を批判し克服することは出来ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...たとえ彼のカントの空間に対する批評が一般に必ずしもカント学徒を説服するに足りないであろうとも...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...昔から人間の守るべきものと定められた教(おしえ)に服する事が出来ません...
永井荷風 「監獄署の裏」
...文字どおりに人力で自然を征服することが出来る...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...気狂の説に感服する以上は――少なくともその文章言辞に同情を表する以上は――自分もまた気狂に縁の近い者であるだろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...又た之を造つた人自身が敬服するやうな人間を造るのであらうか...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...しかし僕がこの作品に於いて最も感服するのは...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...何によってわれ/\の立遅れを克服することが出来るだろう射ることは敵の全線を乱すだろうたとえ一卒を倒さずとも...
槇村浩 「詩諷」
...そして克服するための努力を捨てるわけには行かないであろう...
三好十郎 「恐怖の季節」
...倹素な衣食に甘んじつつ過度の勤労に服する支那人に対して...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...弟子皆喪(も)に服すること三年...
和辻哲郎 「孔子」
...自分は在来の学者に敬服する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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