...有明の月の光の中に...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...廿一(にじゅういち)日朝まだきに起き出でて見るに有明の月東の空に残りて雨はなごりなく晴れたり...
伊藤左千夫 「滝見の旅」
...くまなき有明の月に向つて...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...有明の月がさやかである...
種田山頭火 「其中日記」
...有明の月に起された...
種田山頭火 「其中日記」
...「いひにくきもの」の条に「有明の月のありつつもとうちいひて...
津田左右吉 「偶言」
...有明の月が空に出で...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...有明の月が空に出で...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...有明の月もしらみてふるへ悲しめり...
萩原朔太郎 「黎明と樹木」
...クワッと見開いた眼玉の上に有明の月の影...
久生十蘭 「魔都」
...それは有明の月の光のやうな明るさである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ほのぼのと有明の月の月影は紅葉吹きおろす山おろしの風 (信明)これも客観的の歌にて...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...五百重山(いおえやま)霧深からし菅笠(すげがさ)のしづくも落つる有明の月この歌の意明(あきらか)ならず...
正岡子規 「人々に答ふ」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...世に知らぬここちこそすれ有明の月の行方(ゆくへ)を空にまがへてと扇に書いておいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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横瀬夜雨 「花守」
...夜明け方になつてわたくしたちは初めて有明の月影のみを窓の下の流れに見る...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...私はこの有明の月をどうがなして一首の歌に詠まうものと夢中になつて苦心した...
若山牧水 「岬の端」
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