...一月半ばのことである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...時ももう十月半ばだというのに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...十余年前の一月半ばのある寒い日の夕方...
橘外男 「生不動」
...三月半ばの、奈良のやうな氣候の土地ではまだ梅さへも蕾が固く、現に私など眞冬の外套を着てゐると云ふ黄昏時に、いくら踊つてゐるにしてもあの長襦袢一枚で寒いことはないだらうか...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...一ヶ月半ばかりのアメリカ旅行から帰ってきた川村を中心に...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...無理を云って山の避暑地に九月半ばまで居残ったが...
豊島与志雄 「霧の中」
...八月半ばでこの雪量は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...人の姿らしくなったのは五月半ばであったろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一「親分、この頃妙なものが流行(はや)るさうですね」八五郎がそんな話を持込んで來たのは、三月半ばの、丁度花もおしまひになりかけた頃、浮かれ氣分の江戸の町人達も、どうやら落着きを取戻して、仕事と商賣に精を出さうと言つた、殊勝な心掛になりかけた時分でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一月半ばの荒れた日だった...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...私は今から二ヶ月半ばかり前...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...三その年の十二月半ばころ...
水野葉舟 「北国の人」
...月半ば以後におくりものといたしましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...または二月十月の月半ばなどに...
柳田国男 「年中行事覚書」
...この正月半ば、森蘭丸は、お使いに派遣されていたが、公務を果して、岐阜(ぎふ)の城から帰って来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...ちと旧事だが、十一月半ば、菊池寛の郷里の四国へ行った...
吉川英治 「随筆 新平家」
...七月半ばにモザンビクに着いたが...
和辻哲郎 「鎖国」
...ゆっくりと九月半ばに十六隻を以てゴアに来り...
和辻哲郎 「鎖国」
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