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芥川龍之介 「芥川龍之介歌集」
...暮れゆく窓の空を仰ぎ気味に私語した...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...それでは上かなと思って、念のために上を向いてみたが、暮れゆく空には、高いところに断雲がゆっくり動いているだけで、やはり何も見当らなかった...
海野十三 「四次元漂流」
...暮れゆく春を惜しむかな...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...暮れゆく日をも忘れぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...暮れゆく春のかなしさは歌ふをきけや爪弾の「おもひきれとは死ねとの謎か死ぬりや野山の土となる」隅田川(すみだがは)「春信(はるのぶ)」の女(をんな)の髪(かみ)をすべりたる黄楊(つげ)の小櫛(おぐし)か月(つき)の影(かげ)...
竹久夢二 「桜さく島」
...昼寝の夢はどんなであつたらう!水音のこゝろのふるさと波がしろくくだけてはけふも暮れゆく待てば海路のよか船があつた...
種田山頭火 「旅日記」
...林五君に・くもりおもたくつひのわかれか名古屋駅夜もなく昼もない地下室の人々車中うらうらここはどこだらう・おべんたうはおむすびをわけてたべておわかれ春風の汽車が汽車を追ひ抜く・関ヶ原は青葉若葉がせまるとトンネル・琵琶湖(ウミ)はまさに春こまやかなさざなみ・初夏のそよそよコンパクトにほふ暮れゆくビルのたかくも飛ぶは何鳥・街のゆうぐれ猫鳴いて逢ひに来たゆく春の夜の水のんで寝た五月十一日晴――曇...
種田山頭火 「旅日記」
...さういふ言葉にはもう何十年の昔しからこの山に住み馴れた經驗から雲の動靜や暮れゆく山の色...
近松秋江 「箱根の山々」
...暮れゆく秋の夕暮れの暗闇の中で...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...煙波浩渺として暮れゆく海をながめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...また霧に暮れゆく小黒部の小屋に帰った...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
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中谷宇吉郎 「赤倉」
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野口雨情 「のきばすずめ」
...ああ秋も暮れゆくこのままに故郷にて朽つる我にてはよもあらじ草の根を噛みつつゆくものどの渇きをこらへんためぞ畠より疲れて歸り停車場の裏手なる便所のほとりにたたずめり日はシグナルにうす赤く今日の晝餉に何をたうべむ(故郷前橋にて)...
萩原朔太郎 「晩秋哀語」
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三好達治 「朝菜集」
...暮れゆく春への手向けの幣(ぬさ)の袋かと見える...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...暮れゆくそらに心細くなりしわれは...
森鴎外 「うたかたの記」
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