...さうして実に普通人の有つてゐる凡ての物を有つてゐるところの人でなければならぬ...
石川啄木 「弓町より」
...そうしてじつに普通人のもっているすべての物をもっているところの人でなければならぬ...
石川啄木 「弓町より」
...愛児もある普通人だから...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...彼らのひとりぎめのものであって普通人の心理的事実として承認せられているものではなかろう...
津田左右吉 「偶言」
...従って普通人間の客観とは次第に縁の遠いものになり...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...物理学者と素人と異なる所は普通人間にも存するこのような感覚をはなれた見方をどこまでも徹底させて行く点にある...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...四普通人々は、新聞、乃至一般にジャーナリズムの概念を、交通関係から説明しようとする...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...妻あり子あり金あり位ある普通人には到底薄気味わるくて出来るものではない...
永井荷風 「妾宅」
...また諸君のような画家の鑑別する色合は普通人の何十倍に当るか分らんでしょう...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...全米を震撼して間もなくだった――がこれも普通人の考えられない残酷な状況の下に強姦扼殺されていたりなど...
牧逸馬 「双面獣」
...普通人的な関係へ踏み入り...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...世間の普通人でも決してない...
三好達治 「オルゴール」
...これは普通人ならば正に酔狂の沙汰と見られるところであったろうが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...普通人よりも天才とか狂人とかいう者の頭の方が合理的に動いているものではないか知らんと...
夢野久作 「木魂」
...普通人と狂人の区別がつけられないのは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ちょっと普通人かと思われますが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...普通人と精神病者との区別が付けられないのは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...普通人以上に巧妙な智慧を使って...
夢野久作 「一足お先に」
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